7 月の中頃の朝、8 時のバスで治療所へ行こうと玄関を開け、マンションの階段を下っていると
いつもと違う騒音に気がつく。
「シャンシャンシャン」とてもハーモニーという言葉では言い表せられない。
昨日まで一匹か二匹鳴いていたものが、今日に限って何十、何百という数のクマゼミの鳴き声である。
そしてバスに乗り、電車を乗り継いで、治療所の前に着いたとき、また異常な光景を目のあたりにする。
毎日掃いても掃いても朝になると地面いっぱいに落ちていたモチの木の落ち葉が
今日に限っていったいだれが掃除してくれたのだろうと思うほど、一枚の葉っぱもないのである。
定時がきて施術を開始する。ここでさらに驚きを実感することになる。
当院で懐妊された 9 週、11週 、12週 の方の昨日まであったつわりが「今日起きると全くなくなった」と言われる。
もう皆さまもお気づきと思いますが、梅雨明けが起こったということです。
虫も植物も動物も自然界の気に生かされているということを実感いたしました。
ちなみにつわりの多くは漢方用語で内熱があるときに発症することが多いものです。
@内熱とは、身体の内部に熱がこもっていることをさす
妊娠中はホルモンの関係で体温は高温期に維持され、通常の時の体温より上がります。
そして夏は気温も上がっているので内熱も上昇し、また梅雨の湿度が胃腸の変調を起こさせ、
つわりの症状が多くなる季節です。 |