年齢的にも器質的な疾病があることから体外授精されるのも選択肢の1つと考えるべきであるとも思いました。
ただ、上記※にあるように身体的な不調を本人が持ち続けた場合に、それを改善しないと着床しにくいとか懐妊しても流産しやすい可能性が出てきます。
それは上記の3点に一連の流れがあり、身体に変調をきたしたものであるということを説明します。
本来漢方では、
精神的ストレスは七情の変化(喜怒哀楽思憂恐)と言い、鍼灸で言う肝経と言うものに作用し、右図のような流れで存在します。図で見ていただけるように、子宮より上部へ流れ乳房に至ります。過度のストレスは子宮及び、乳房の緊張へと繋がり、緊張が着床しにくくなり、着床したものをはがしてしまうということに繋がってしまいます。肝経の作用には、血塊を生じさせやすく生理痛を発生し、又、継続的な大きな血塊は子宮内膜症の原因と考えております。血塊により経管部を閉塞させ、それにより経血の逆流を起こして、卵巣、膀胱、大腸等への病変へと繋がって行くということです。
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この方の場合、1回目の体外授精より3ヶ月あけて2回目の体外授精にて懐妊されました。その間に上記の体質を改善すべく施術を行った次第です。その後13週目までは、子宮の緊張をなくすよう施術をし、終了に至りました。18週の現在、順調に経過しているということで、安心しています。
ちなみに1本の鍼で、本人様も子宮の緊張が取り除かれるのは必ず実感されます。
まだ出産されていないため、本人様了承のもと掲載しました。
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